改めまして皆様こんにちは
本日は井上ガバナー補佐ならびに勝又ガバナー補佐幹事にお越しいただき、翌々週に控えます田島ガバナーの公式訪問前の例会となります。ガバナー補佐におかれましては、第9グループ内、既に5クラブの訪問を済まされており、残すところ当クラブと箱根RCの訪問を残すだけとなっておりますが、自クラブであります足柄RCの活動のほかで地区としてもご多忙な日々が続くと思いますので、お身体には十分ご注意をなされまして更なるご活躍をご祈念申し上げます。
また、本日は交換留学生のパトリシオ君にも初めて例会にお越しいただきました。8/20に来日され、現在、木村会員のお宅でお世話いただき、小田原高校の1年生として通学をしております。来年の7月までパトリシオ君を会員皆でしっかりとホストしてまいりたいと思いますのでどうぞ宜しくお願い致します。
本日はロータリーの特別月間についてお話をさせていただきます。
クラブだけでなく、ロータリアン一人ひとりが、ロータリーの活動に参加するよう強調するため、国際ロータリー理事会が指定した月間があります。活動計画書のカレンダーにも掲載をしていますが今月9月は【基本的教育と識字率向上月間】と指定されています。識字率の向上は1986年以来、国際ロータリーの強調事項であり、ロータリー財団の重点事項の中にも入っておりますが、この運動はユネスコ協会と連携して行っています。全世界人口、約80億人のうち、ユネスコの推計によりますと、世界にはいまだに1割程度、読み書きのできない方がおられ、特に女性は世界の非識字率人口の2／3を占めているといわれています。世界196カ国の中で識字率70％に満たない国が33カ国、50％にも満たない国が12カ国もあるそうです。識字率とは、一定の地域で「15 歳以上の人口に対し、日常生活に支障なく文字の読み書きのできる人の割合」を表します。日本では統計上識字率は 99.8％であり、残りの 0.2％は知的障害者、言語障害者といわれておりますが、補助器具による識字を行えば、実質は100％と考えられます。そのため日本では、識字率向上に関する関心が極めて低いのが現状です。しかしながら世界の実態を見ると、ロータリアンとして決して無関心ではいられないテーマです。読み書きや計算能力が社会に与える恩恵は、議論の余地がありません。識字率が低い事は真実を知る機会を奪うことにつながり、人々を病気や貧困という深刻かつ不幸な状況に追い込んでしまいます。世界中で非識字者が多い一番の理由は、教育の問題です。特に開発途上国では、貧困のため教科書も行き渡らず、制服や文具を買うことも学校へ通うことも出来ません。社会生活を送るうえで必要な知識や技能を身につけることは、経済の発展や平和の維持に必要ですが、貧困や紛争などの国の情勢により十分な教育を受けることができません。教育には時間が掛かり、すぐには効果が出ないため、基本的な人権であるにもかかわらず後回しにされています。識字とは“人間が人間らしく”生きて行くための基本的条件の一つであり、その中でも最も重視すべき要件だと思います。他国の対岸の火事とせず、今月9月は、いちロータリアンとして【基本的教育と識字率向上】に会員それぞれが少しでも向き合っていただけることをお願い申し上げ、本日の会長挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。